2018年12月09日

人類の救世主大塚寛一先生の昭和19年の建白書

人類の救世主大塚寛一先生の昭和19年の建白書でございます。 大 日 本 ~
此の最大危局に對し最後の此の大策を
謬る時は國家の勝敗を超越し未だ史上に
見ざる民族滅亡の恐れある前夜に迫つた

此の未曾有(みぞう)の國難(こくなん)に際し、不完全なる羅針盤(らしんばん)のもとに如何に一億總蹶起(そうけっき)するも目的の彼岸に達する事容易ならず。 況(ま)して羅針盤に狂ひ有る時は總努力に反比例して國難を招來(しょうらい)する惧(おそ)れ有(あ)り。故(ゆえ)に根本方針を定めるに今日程重大なる時なし。
現に執(と)りつゝ有る方針は、何人(なんぴと)の樹立なるや不明なるも、此の重大國難(じゅうだいこくなん)を招來せし以上、之(これ)が共産主義者やユダヤの謀略(ぼうりゃく)にあらずとも、濱口(雄幸)内閣の金解禁(きんかいきん)の如く、如何(いか)に善意による錯誤(さくご)の爲(た)めの失態(しったい)とするも其の重大なる責任をまぬかれず、國民(こくみん)も今後大いに警戒を要す。
已(すで)に我が領土の一部には敵の上陸する處(ところ)となり、此の上何時(いつ)我が本土に大擧(たいきょ)襲來(しゅうらい)して伯林(ベルリン)及(および)ハンブルグ以上の大慘劇(だいさんげき)を生ずるや計り難し。此の國難を招來せし根本原因は外に向(むか)ひ世界の新秩序又は萬國(ばんこく)其の處を得せしめ亞細亞(アジア)十億の民族開放を計り、國内には獨伊同樣(どくいどうよう)新體制(しんたいせい)を確立せんとする大理想の下に、獨伊と相呼應(あいこおう)し東西より火蓋(ひぶた)を切りしに依(よ)る。然(しか)し獨伊は前大戦の後をうけ窮乏(きゅうぼう)の極(きわみ)にあり、之を打開せんが爲(た)め國内組織に大切開手術を施し、其の苦痛と不平により統一を亂(みだ)す恐れあるに依り、其の批判力を奪はん爲め種々(しゅじゅ)の理想標語(りそうひょうご)を作り、其の呪文により國民を麻醉(ますい)せしめ、此の老體國(ろうたいこく)の病原を除去せんとして施(ほどこ)した非常手段にして、常道(じょうどう)にあらず。
而(しか)し、我が國は世界に比類(ひるい)なき天壤無窮(てんじょうむきゅう)の國體(こくたい)にして、三千年の地下準備なり漸(ようや)く世界の大舞臺(だいぶたい)に乘り出し、僅(わず)か七十餘年間(ななじゅうよねんかん)にして忽(たちま)ち經濟(けいざい)に、文化に、軍備に至るまで世界強國をも凌(しの)ぐ前例なき大發展(だいはってん)をなし、將(まさ)に超人爲的(ちょうじんいてき)に世界最大強國となり、全世界を支配し得る運命付けられたる環境に有りし□□ヒットラーの利己的巧妙なる謀略宣傳(ぼうりゃくせんでん)の爲め催眠術的誘導(さいみんじゅつてきゆうどう)の罠(わな)に陷入(おちい)り、遂に大發展途上(だいはってんとじょう)の我が國家機構(こっかきこう)の大變革(だいへんかく)を計らんが爲めに大切開手術をせんとし鈍刀(どんとう)を打込み、内憂(ないゆう)と外患(がいかん)を同時に招來し、全く累卵(るいらん)の危(あやう)きに至らしめた。伊もヒットラーの爲めに心臓と呼吸の連絡を失ひ、獨も亦(また)命旦夕に迫る(めいたんせきにせまる)。
斯(かく)の如(ごと)く我が國は根本に於(おい)て英米獨伊(えいべいどくい)と全く異なり、比類なき三千年の過去と永遠の生命がある、其の異なれる特長を破壞(はかい)して、亡(ほろ)びんとする獨(どく)を模倣(もほう)する程(ほど)過(あや)まれるはなし。
古語(こご)に角(つの)を矯(た)めんとして牛を殺す譬(たとえ)あり。然(しか)るに今日の有樣(ありさま)は隣家(りんか)の牛の角を矯(ただ)さんとして其の牛の爲めに突落(つきおと)されんとする如き危險(きけん)あり。
 此の際(このさい)、英米模倣(えいべいもほう)を捨てると同時に、獨伊模倣(どくいもほう)をも排除し、「眞の日本本來の姿」に還(かえ)らざれば此の國難(こくなん)を救ひ難し(すくいがたし)。此の大戰(たいせん)を眞の聖戰(せいせん)たらしむるには、萬國(ばんこく)其の處(そのところ)を得せしめんとするに先達(さきだ)つて、我が國民に其の處を得せしめよ。東亞十億の民族開放に先達つて自國民(じこくみん)の眞の自由を計れ。而(しか)して、近きより遠きに及ぼすのが順序である。如何なる理想も順序を誤る時は成就の見込絶對になし。然(しか)るに今日は祖父傳來(そふでんらい)の職業を全部返還し、必需物資(ひつじゅぶっし)まで殆んど供出(きょうしゅつ)し、日常生活に今日程不自由はなし。之(これ)が戰時による消耗なれば止むを得さる(やむをえざる)も、統制の缺陷(けっかん)による物資の偏在(へんざい)と低物價政策(ていぶっかせいさく)による物資の海外流出が大(だい)なる原因の一つである。之(これ)は個人主義より發生(はっせい)したる科學的統制(かがくてきとうせい)の爲(た)めである。東洋特に日本は、超科學的「道」(ちょうかがくてき・みち)に於(おい)て成立せる國である。其れは人に生命と感情あり、宇宙に時間と空間がある、之が宇宙と人間社會の根本要素にして、而(しか)も其の要素全部が今日の科學では割り切る事が出來ぬ、超科學的存在である。此の根本要素を度外(どがい)した現代科學的統制は造花(ぞうか)の如く一見好く見ゆるも生命がなく、從つて結實(けつじつ)しないのである。ヒットラーの今日の苦境も皆其處(そこ)に原因がある。其の最も大なる彼の錯誤はソ聯に對(たい)する政策であつた。其れは大自然力と人の感情を度外して敵地深く大軍を進め、自然に對する叛逆者(はんぎゃくしゃ)となつたのはナポレオン同樣(どうよう)である。如何に英雄と謂(い)へども、自然の産物である。其の母體(ぼたい)たる大自然力を無視する者の滅亡は當然(とうぜん)である。英雄にして斯(かく)の如し、尚更(なおさら)凡俗(ぼんぞく)が英雄を模倣(もほう)して自然に叛逆する時の將兵(しょうへい)ほど哀れなものはない。故(ゆえ)に日本は、何處(どこ)までも超科學的「道」(ちょうかがくてき・みち)に依(よ)つて進まねばならぬ。
 國(くに)危(あやう)くして忠臣(ちゅうしん)出(い)で、家貧しくして孝子(こうし)出(い)づるも、皆其の「道」の爲めである。東條(英機)前首相の言はるゝ如く、無(む)より有(ゆう)を生ぜしめ、二二ンが八も、超科學的原則(ちょうかがくてきげんそく)の一つである。其のコツを得て始めて、寡(か)を以て衆(しゅう)を亡(ほろ)ぼし、今日(こんにち)の大東亞戰爭(だいとうあせんそう)にも勝つ事が出來る。然(しか)し、口(くち)に如何(いか)に「超科學的原則」を説いても、なす事が模倣(もほう)で有(あ)つては、二二ンが零(ゼロ)となつて、國(くに)を亡(ほろ)ぼす事になる。
 今日(こんにち)、米(べい)が東西に於(おい)て積極的に進出を計りつゝ有るも、之(これ)は米國(べいこく)が強力の爲(た)めのみに非(あら)ず、大部分相手の愚策(ぐさく)に依(よ)る處(ところ)にして、此のまゝ彼も圖に乘る(ずにのる)時は、遠からず自然の反逆者となつて大敗を招く事明らかである。眞の勝敗は決して、人や物の多少のみに依るものに非(あら)ず、最も大なる勝敗の原因は、大自然力(だいしぜんりょく)を生かすと否(いな)とに依(よ)る。
斯(かく)の如く、我國(わがくに)が天壤(てんじょう)と共に無窮(むきゅう)にして、三千年の歴史を有するも、皆、超科學的「道」(ちょうかがくてき・みち)に依つて生れ、亦(また)「道」を守る所にある。然るに歐米(おうべい)は人爲(じんい)に依り作り上げたる「共産主義」、或(あるい)は「國家全體主義(こっかぜんたいしゅぎ)」、又は「自由主義」等、次々と新規の組織が生れ、其の中より「滅私奉公(めっしほうこう)」、「公益優先(こうえきゆうせん)」等、種々(しゅじゅ)の標語(ひょうご)が現れて來るが、之等(これら)は皆(み)な個人主義の缺陷(けっかん)に對(たい)する反動的一時の現象にして、「中道(ちゅうどう)」を得たものでない。之(これ)に引替(ひきか)へ我が國は、子は親のため、親は子の爲め、民は君の爲め、君は民の爲めに盡(つく)す所の「自他君民一體(じたくんみんいったい)の國」である。故に、正しき「自己の爲め」は「君の爲め」、「國の爲め」、「親の爲め」、「子孫の爲め」となるのが歐米と異なる「眞の日本の姿」である。之を忘れて、他國の病的奇現象に眩惑(げんわく)して「國家の大計(こっかのたいけい)」を誤る、之程(これほど)大罪(たいざい)はなし。故に我が國は、何等(なんら)の「主義」も「新體制(しんたいせい)」の必要もなく、只現在の如き行過(ゆきす)ぎと踏外(ふみはず)しとを「日本本來の姿」に引戻(ひきもど)す以外、人智(じんち)の用(もち)ひ場所なし。今日の國難も一億國民が眞に目覺(めざめ)て、誤れる模倣(もほう)を排し、「日本本來の姿」に歸(かえ)り~に念ずる時は、各人の生命の奥に躍動(やくどう)せる「靈性(れいせい)」が「宇宙の大靈(だいれい)」に一脈通じてをる爲め、立據(たちどころ)に其の印(しるし)顯(あらわ)れて、此の國難(こくなん)を吹拂(ふきはら)ふこと疑ひなし。而(しか)し、「~風(かみかぜ)」と「魔風(まかぜ)」は同一にして、各々(おのおの)其(その)受くる者の居る場所の順逆(じゅんぎゃく)により「~助(しんじょ)」ともなり、亦(また)「天罰(てんばつ)」ともなる。故に、卽刻(そっこく)過(あやま)れる模倣(もほう)を排し、「日本の眞の姿」となり、正道(せいどう)に立歸(たちかえ)る以外、此の難局打破(なんきょくだは)の途(みち)絶對(ぜったい)になし。
物事は、「因」に依(よっ)て「果」を生じ、「善因善果・惡因惡果(ぜんいんぜんが・あくいんあくが)」は古來より永遠不變(えいえんふへん)の法則にして、大東亞戦争も緒戰(しょせん)に於(おい)て已(すで)に決定せる法則の現れが今日(こんにち)の狀態(じょうたい)である。然(しか)るに今となつて事態の重大なるに驚愕(きょうがく)せる者は、ヒットラーの魔術に陶醉(とうすい)し、大極(たいきょく)の大道(たいどう)を離れ、目前の現象に捉はれ居(お)りたりしによる。萬一(まんいち)かゝる御人(おひと)が上層指導者の中に有る時は、之程(これほど)危險(きけん)はない。矢は弓の弦(げん)を離れる時、已(すで)に當不當(とうふとう)が決定して居る如く、人も出發(しゅっぱつ)に先達(さきだ)つて到達點(とうたつてん)が定(さだま)つて居る。萬一(まんいち)行先(ゆきさき)を知らぬ門出(かどで)は夢遊病(むゆうびょう)に等し。而(しか)るに國民(こくみん)の浮沈(ふちん)を決する爲政者(いせいしゃ)が、何等(なんら)結果に對(たい)する確信なくして改革に着手する程(ほど)無責任(むせきにん)はなし。岸(信介)前農商大臣は「吾は~さまでないから、やつて見ねば結果の善惡は知らぬ」と言はれた事實(じじつ)あり。東條(英機)前首相も二二が八の達人の域にある以上、緒戰に於て今日あるは承知の上の豫定(よてい)の行動ならん。萬一目前に迫り來たる大難(だいなん)を知らずして、世界(せかい)立直(たてなお)しの大業(たいぎょう)の爲めに無數(むすう)の人命と國富(こくふ)を消盡(しょうじん)し、國を傾け、上御一人迄(かみごいちにんまで)宸襟(しんきん)を惱(なや)まし奉(たてまつ)る如き不覺(ふかく)はなき筈(はず)である。
我が國は萬機公論(ばんきこうろん)に決すべき筈(はず)。然(しか)るに萬一(まんいち)獨ソを模倣(もほう)し、國民の與論(よろん)を無視し、獨斷(どくだん)により國難(こくなん)を招く時は、其の罪(そのつみ)絶對(ぜったい)に遁(のがれ)る餘地(よち)なし。
賞罰(しょうばつ)明らかならざる國(くに)は、惡人(あくにん)跋扈(ばっこ)して善人(ぜんにん)隱(かく)る。今や國家(こっか)存亡(そんぼう)の重大岐路(じゅうだいきろ)にあり。此の際(このさい)上層指導者(じょうそうしどうしゃ)は重大責任を痛感し、國家は之に對し必賞必罰(ひっしょうひつばつ)を嚴(げん)にし、政治を公明ならしむ可(べ)し。
現下の狀態は、配給偏在(はいきゅう・へんざい)の爲め、喰ふに食なく、防寒に衣(ころも)なし。而(しか)も、明日特攻隊員に仕立てる愛子の爲め、一升の米、一束(ひとたば)の野菜の僅(わず)かな値違(ねちがい)が闇(やみ)となり、買出部隊(かいだしぶたい)の利敵異名が付く。之(これ)に引替(ひきか)へ國家の浮沈を左右する上層指導者が私慾(しよく)を滿(みた)さんが爲め國を危(あやう)からしむるも、取締る法規なし。常に哀れなるは、惡政の下の善良なる國民である。  (一九、七、二〇)
【関連する記事】
posted by rio at 17:38| Comment(0) | 災害・国防 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: